ロードバイク三重県半日ツーリング 矢ノ川峠~二木島
8月と台風の足音と退屈な毎日から逃れたくて、私は月曜日から5日間週間天気予報とグーグルマップ眺めていた。
金曜日は曇りのち晴れと表されていたが、肝心の空は灰色のキャンパスに所々に空色が覗くような模様でさらに、金曜日以降は台風が来て天候も良くない。
夏の天気は人の心や恋のようにコロコロと移り人の気持ちを惑わせる。
出発1時間前に峠を越えたいそれも交通量が少ない峠をという気持ちを抑えきれずじゃぁー峠へ。帰りに海も見えて満足ライドスターット。
仕事中に引いた距離。半日くらいなら楽勝だろ!実際は79.5キロだったけど。
サイクリストならもっと便利な地図を使う人もいるんだろうけど使い方がいまいち不明。(今のところ。
ガーミンを持っていない私はGoogle先生にだけが頼りです。
矢ノ川峠(wikipediaより)
この付近は紀伊山地が急斜面をなして熊野灘に沈降する地形となっており、それ故に、現在の尾鷲市と熊野市の間を結ぶ陸路は危険な海岸沿いのルート(現在の国道311号とほぼ同じ)を行くか、江戸時代に開かれた尾鷲湾に注ぐ矢ノ川を遡上し高峰山(1045メートル)の南にあるこの峠を越えるルートを行く方法しかなく、熊野街道で最大の難所[1]とされた。このため1927年から約10年間、紀伊自動車が旅客索道[2]によって輸送を行なっていた。1936年、かつての峠から東南に自動車道(県道松阪新宮線)が開通する(のちに旧国道41号、二級国道170号を経て現在の国道42号)。国鉄バスが1936年[3]より紀勢本線が開通するまで走っていた、バスからの眺めは熊野灘が一望できる絶景[1]であった。1959年の紀勢本線全通の前日まで、峠には休憩所を兼ねた茶屋が存在した。1968年に峠の南に矢ノ川トンネルが貫通したため、国道42号線から外された。らしい(どうでも良い。
行く先も、来た道も・・・車は来ない。道で寝転んでも大丈夫(なわけはない。
車少なすぎてワロタ!走り出してしばらくして確信した。車は殆ど来ない道だと。
本当に車が少ない。来てもパラパラと来るだけで逆にそれが安心する。
それもそのはず熊野市大泊から尾鷲へとバイパス?みたいなのが通り車はほとんど流れていく。
バイパスが車ホイホイになってくれたおかげで道路端の安全マージンも余裕で確保。
精神衛生上本当に走りやすかった。(登りと下りだけはね
最大標高は800m程だとか。(最大標高はまぁ気にするほどではないレベル)
一つ目の山を越えて二つ目へ差し掛かる平坦はとにかく気持ちよく退屈な日常、笑顔の少ない日常から解放してくれた。
風も味方につけ40khでピューンと走り去ろうとした横目に入った景色。平坦での40と35、33、30、26は体感速度が把握でき速度計を見なくてもほどんど体感することが出来るけれど、何故かこの5つの速度で走っている事が多いと最近気づく。
尾鷲まで残り26km程
山の頂上場付近(道路の)は曇りが勝っていて見上げる先には青空が・・・
あの青空へ進む考えるだけでワクワクする。人間の気持ちなんて様々な事でコロコロ変わり日本のどこでも同じ空なのに何でこんなに感じ方が変わるのかと思うほど。
矢ノ川峠を抜けると尾鷲に入るのだが入った瞬間に車がめっちゃ増えた!引いた。ちょっぴりとした都会です。怖いです。なので少し戻って八鬼山(やきやま)へ。車がねおもちゃみたいに上に登って行っていたから興味本位でついて行く。
標高647m(ちょい物足りない
山が終わり海岸沿いへ入っても続く峠。しかし、山の中は思いっきり登って思いっきり下るのに対して、、、
海岸沿いはどうかというとアップダウンがきついと感じる。きっとこういうところで練習する人たちは速くなれるんだろうなぁって感じた。
こういう青空が気持ちよくて心に栄養を与えてくれるんだなぁって・・・
うらららぁぁぁーって登ってびゅーんと下る。で、これを繰り返し。いい加減めんどくさくなってきた。
もう心も満たされ始めてきた・・・
しかし、車までの距離はまだまだ満たされていない・・・
フガフガとペダルを回し残り5キロ付近。
勝ったで勝ったであとは文明の利器に乗って半分寝ながら帰るだけや!と御堂筋君のように呟いていたら・・・
なんやのここ?
補給無しでも十分余裕だったけれど興味本位で足を踏み入れる。
何やらカフェらしくカフェのわりに営業時間に驚いた。
-営業時間-
木・金 13:00~16:00・・・・(多分時間こんな感じ詳細は忘れた
え?
本業はみかん農家さんだとか。
せっかくなので何か注文しようとすると店主からそのラムネどうぞ。
って言われた。
???っていう顔をしているとそれ賞味期限切れてるけどもしよかったらどうぞだという。
一応語弊が出ないように書いておくと、その日はお月見で営業しているらしくて売り物でもないらしい。この説明で語弊が出るか出ないかは責任は持てないがとっても良い人だった。
大泉 洋に雰囲気が似た店主だった。
パラパラと4~6人お月見?に来ていた人たちから、どこから来たとかこの後どうするか等を聞かれた。
矢ノ川峠を越えてぐる~っと回ってきたとか言うと、えっ、あ。・・・って感じの反応だった。(ですよね~期待通りの反応でした。
賞味期限切れのラムネでももらいっぱなしは申し訳ないのでかき氷を注文。
ラムネのキャップを外して中のビー玉をほじくり出して一気飲みしてやった!
展望台から見る景色は満足した心をさらに満たして溢れさせた。
カキ氷の味はあっさりみかん味。お金が勿体泣く無い満足したシロップだった。
少しさっぱりしたかき氷と大泉 洋の「少しさっぱりしすぎていましたか」という優しい問い掛けに喜びに感じて残りの峠を越えて帰路に・・・・
総走行距離 79km
走行時間 3:20
av 26kh
max 65kh(今度から気を付けよう。